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2009年09月17日

グッド・バッド・ウィアード〜韓流チゲ鍋ウエスタン〜



これは文句なしに「面白い!」「カッコいい!」。
        
日本による朝鮮統治が行われていた1930年代。
満州の荒野を舞台に、金のためなら手段を選ばないクールで凄腕の賞金稼ぎ(チョン・ウソン)、プライドが高く冷酷非情なギャングのボス(イ・ビョンホン)、間抜けだがしたたかなコソ泥強盗(ソン・ガンホ)の3人が、日本軍の残した1枚の宝の地図をめぐって壮絶な争奪戦を演じる。
マカロニ・ウェスタンの名作「続・夕陽のガンマン」にインスパイアされて製作された韓国製ウェスタンで、監督は「反則王」のキム・ジウン。

タイトルの「いい奴、悪い奴、変な奴」はセルジオ・レオーネのマカロニ・ウエスタンの名作「続・夕陽のガンマン」の原題「the GOOD, the BAD, and the UGLY」(いい奴、悪い奴、嫌な奴)のもじりらしい。
明快なマカロニウエスタンへのオマージュと言っていいだろう。
そういえばサブタイトルにも「オリエンタルウエスタン」と付いていた。

ストーリーは、混沌とした1930年代の満州。
ギャングのパク・チャンイ(イ・ビョンホン)が起こした列車強奪のすきに、乗客を襲った盗賊のテグ(ソン・ガンホ)は、偶然にも日本軍が隠した清朝の財宝の在処を記した宝の地図を盗む。
大銃撃戦の末、命からがら逃げ出したテグは、ギャングたちや賞金ハンターのパク(チョン・ウソン)に狙われてさらなる逃避行をするハメになる。
三者入り乱れての大争奪戦に、ついには日本軍まで絡んできて・・・。
果たして、日本軍の隠した宝は本当にあるのか?

ラストには「3すくみ」の決闘が待っている。
最後に宝を手にするのは誰か?
日本軍の宝とはなんだったのか?

韓国映画にいつも感心させられるのは、とにかく「男」がカッコいい!
イ・ビョンホンのサイコチックな冷血漢振りも、チョン・ウソンのウインチェスター銃を華麗に使いこなす寡黙なガンマンも、ホレボレする位カッコいい!
映画スターとはかくあるべし!のお手本だ。
日本映画はもっと見習わなければ。
キムタクにおんぶに抱っこじゃしょうがない。
ハリウッドに「本格アクション西部劇」が観られなくなって久しいが、それをまさか韓国映画がやってくれるとは。

スキヤキウエスタンのキワモノ振りに比べたら、もう「本気度」で雲泥の差である。
限りなく広がる一面の荒野を馬で駆け巡る爽快感。
馬上での壮絶なガンアクション。
CGのアクロバチックなアクションを見慣れた目には、生身のアクションがとても新鮮に見える。
それを韓国を代表するトップスターたちが嬉々として演じているのだから、これ以上の映画らしい演出はない。
オールドファンには懐かしいジョン・ウエインの駅馬車などのアクションシーンも彷彿とさせる。そうそうウインチェスター銃といえば、ジョン・ウエインのトレードマークでもあった。
190cmという長身のチョン・ウソンだから、このライフルがまたさまになる。

そういえば「三大スターが夢の共演」を果たした西部劇といえば、これを連想される方も多いだろう。
「アラン・ドロン」と「チャールズ・ブロンソン」と「三船敏郎」、仏米日の三大スターが共演した1971年公開の「レッドサン」。
あの当時、韓国映画に同じことが出来る時代が来るなどと誰が想像しただろう。しかも本作は「レッドサン」の100倍は面白い!と断言出来る。

血湧き肉踊るアクション西部劇の傑作だ。

男に惚れたきゃこれを観ろ!

最後に一つ欲を言えば、この三人に「峰不二子」のような「セクシーな謎の美女」が絡んで来ると、もっと楽しめたと思う。   


Posted by Toshizo at 08:42Comments(0)
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